会長挨拶

 傾斜機能材料研究会は、一般財団法人航空宇宙技術振興財団(JAST)内に事務所を置き、傾斜機能材料に関係する様々な活動を行っております。主たる活動は、毎年開催する傾斜機能材料国内シンポジウム、2年毎に開催するFGMs国際シンポジウムであります。1990年に第一回FGMs国際シンポジウムを仙台で開催した後、世界各国で開催してきました。昨年(2016年)には、第14回FGMs国際シンポジウムをドイツのバイロイトで開催しました。その直後、傾斜機能材料研究の第一人者であるドイツ、バイロイト大学のProf. Porada先生が病没されましたことは、大変残念でなりません。傾斜機能材料研究の創成期からの研究者であり、同じ時代を歩んできた同僚として、本当に貴重な方を亡くしてしまったと思っております。心からご冥府をお祈り申し上げます。2018年の第15回FGMs国際シンポジウムは、日本(北九州市)開催が決まり、その予定で準備が進んでおります。傾斜機能材料研究会の創設30周年に当たり、その30周年を記念する国際シンポジウムとして、皆様と力を合わせて成功させたいと願っております。
 昨年2016年度の傾斜機能材料国内シンポジウムは東京(日本大学)で開催され、今年は名古屋(名古屋工業大学)で開催予定です。本年度は、特集講演として、「傾斜構造の設計・機能発現の新動向」、「遮熱コ—ティング(TBC)への応用と機能評価」、そして「傾斜機能化への3次元積層造形法の応用」などを企画しており、是非参加していただきたいと思います。
 また、国際協力、研究開発の支援を行うとともに、技術移転や中小企業支援など傾斜機能材料の啓蒙普及および産業振興にもさらに力を入れております。最近になり、遮熱コーティングのバーナー加熱耐熱・熱サイクル試験の受託試験が始まり、社会貢献が進みつつあります。さらに、傾斜機能材料の受託開発の受け入れ構想も現実味を帯びてきました。再び傾斜機能材料が活躍できる環境が整いつつあると考えられ、嬉しく思っております。
 今後も傾斜機能材料研究会の発展に努めてまいりますので、会員皆様のご協力・ご支援をお願いいたします。

傾斜機能材料研究会
会長  川崎 亮
平成29年4月1日
傾斜機能材料研究会 会長  川崎 亮